DETAIL
アメリカのオレゴン州のワイナリー、ケリー・フォックス・ワインズ。こちらは、水の女神の名を持つピノ・ノワール、アフラニ2017です。
造り手ケリー・フォックスが幼い頃から住んでいたここウィラメット・ヴァレーは、オレゴン海岸山脈とカスケード山脈に挟まれた場所。フランスのブルゴーニュとほぼ同じ緯度にあり、その冷涼な気候からピノ・ノワールの銘醸地として知られています。
ケリーは大学で生物学と生化学を学んでいましたが、博士課題を修了する前に、ワイン造りを追求するために道を変更。オレゴンのワインメーカーから直接醸造を学び、スコット・ポール・ワインズで醸造長を務めます。自身のワイナリーに専念したのは、2016年のことでした。ビオディナミ農法を続けてきたぶどう畑以外にも、くるみやさくらんぼなどたくさんの果樹畑を引き継ぎ、周りの環境も含めて健康な土壌を保護しています。このアフラニは、森に囲まれた畑に植えられた樹齢約20年のピノ・ノワールから造られているそうです。
ややオレンジがかった艶のあるルビー色。苺や木苺など赤い果実が香ります。時間が経つにつれ、すみれや紅茶の香りも。綺麗な酸味が柔らかく広がり、きめ細やかなタンニンを感じます。豊かなミネラルが長く続き、エキス感のあるワインです。
ミラバイもアフラニも、ラベルの絵はケリーの娘さんヴァイオレットによるもの。畑の風や匂い、雰囲気を表現した絵とともに、お楽しみください。