DETAIL
カンティーナ・オルソーニャは、オルソーニャ村のぶどう農家が集い、1964年に作られた協同組合です。「地元経済の復興」そして「自然と共生し、共に向上しながら農業を営む」という志の元、最初は35名だった加盟農家は現在450名にまで拡大しているそうです。有機栽培の転向も早く、今では100%の農家が有機栽培でぶどうを育てています。加えて、1400ヘクタールの45%の畑が、ビオディナミ栽培に転換しています。
そのカンティーナ・オルソーニャのワインプロジェクト「ヴォラ・ヴォレ」のワインは全て、ユニークな酵母を使って発酵しています。それは、ミツバチが受粉の際に、地元の植物の花粉に触れることで得られる野生酵母。彼らは、毎年さまざまな植物の花粉から酵母を採取し、どれがその年のワイン造りに適しているかを試しているのだそうです。2022年は、古く大きなナナカマドの木の酵母が選ばれました。
ややオレンジがかった濃いイエロー。柑橘や黄色いりんごのフルーティーな香りに重なる白い花や蜂蜜の甘い香り。じわりと広がる酸味が長く続き、ほのかに柔らかい渋みを感じます。コクがあり、野菜から軽めのお肉料理、少しスパイシーなものまで、いろんなお料理に寄り添うワインです。
ラベル裏には「一杯のワインの中にある生物多様性とテロワール」とあります。自然保護地区であるマイエラ国立自然公園の麓にあるカンティーナ オルソーニャだから表現できるワインです。ぜひお試しください。